昇格や資格取得で出生

看護師の出世の道筋の一つは、主任看護師や看護師長などの管理職へと昇格していくことだ。
役職が上がるにつれて基本給も上がり、仕事の裁量も増える。
昇格することで部下を持つ責任のある立場となるが、仕事の幅が広がるため、業務を通して得られるやりがいも大きいものになる。
人事など、看護以外の業務に関わることができるので、視野を広げて自身の成長につながっていくことができるのもメリットだ。

出世のためには、勤続年数を重ねることが重要だ。
高いスキルを持っていた場合、早い出世を見込むことはできるが、実際に出世するには勤続年数が求められる。
そのため、一つの職場に勤め続ける必要がある。

管理職を目指すこと以外のキャリアアップ方法としては、認定看護師や専門看護師の資格を得て専門性を高めていく道筋もある。
認定看護師とは、ある特定の分野に関して優れた看護技術や知識を持ち、他の看護師に対して指導を行うことが認められている看護師のことだ。
資格取得のためには、5年以上の実務経験と、その内3年以上の専門分野での経験が求められ、さらに指定された教育課程を修了することが必要になる。

専門看護師は高い水準の看護の実践や相談、指導を行う役割を持ち、認定看護師よりも高いレベルの技術が求められる。
専門看護師の資格を得るには、実務経験に加え、看護系大学院で2年学び、定められた単位を取得する必要がある。
資格を得るためには長い時間がかかるので、専門看護師を目指すのなら学生のうちから行動を始めておくと良い。

以上が基本的な看護師の出世の条件なので、キャリアアップに意欲的な人は自身が望む道筋を着実に歩むべきだろう。